タイムライン -TIMELINE- | Stairway To Stardom

タイムライン -TIMELINE-



あらすじは画像のリンク先で読んでね☆
借りたDVDの予告編にそそられて観ました。

タイムスリップってありがちなんだけど、
その中にも最新の科学的な設定があったりして、
少々だけれど目新しさがあった。

ワームホール、DNAの絡みと、
再構築の際の歪み等々。

演技は無難で、特筆することはないけれど、
○現代人と中世の人の、温度差が表れてないな。
 時間がなくてパニックになってる主人公たちと、
 戦争状態の人々のテンションが同じなんだな。
 学者連中なんだから冷静さを持ち合わせていても
 表現としては面白かっただろうけどね。
 それとも、敢えて「学者」であるがゆえに、
 容易にパニックに陥ってしまうような、
 人のキャパシティが小さいような人物描写をしたのか。
○過去から戻るのに、どうして現代の時間で
 6時間がタイムリミットなのか説得力がないのだ。
 ちょっとツッコむと綻びそうな設定。
○そういった時間設定を設けたためか、
 過去での活動範囲が極端に狭い。
 川ひとつ丘ひとつで舞台設定が済んでしまっていて、
 いまいち情景描写に広がりがなく、寂しい。
○”600年分の知識が武器”な割りには、
 歴史の知識がひとつふたつと燃える水の知識しか
 現代人としての有利さを発揮できなかったのでは、
 折角の設定が勿体無い。
 これもタイムリミットを設けてしまったからだろうな。

でも素敵な伏線も張ってあって、
冒頭のシーンと彼ら自身がつながっちゃうのは面白くて。
ラストシーンもなかなか良かった。
すべては石棺の彼のコメントによるもので、
それが後味を良くしていて、気持ちよく見終えることができたかな。

原作はマイケル・クライトン。
「ジュラシックパーク」や「ツイスター」など、
著作のほとんどが映画化されていることで有名だそう。

で、もし自分が設定を考えるなら。
○タイムリミットを6時間とはしない。
 現代に戻れるタイミングを、1度きりにはしない。
 バックトゥザフューチャーで、同じような設定はもう使われてるしね。
 数週間や数ヶ月のある時間ごとにチャンスを設けて、
 結局ラストチャンスまでもつれはするのだけれど、
 それまで歴史を変えないように努力しながら、
 中世の人と歴史に関わるドラマを展開させれば、
 相当面白いものになるだろうね。
 通訳役の彼をあんなふうに扱わずに、後々まで使ってさ。
 ただ、そうすると2時間程度で収めるのは難しいのかもな。
○海兵隊出身の彼が、その設定を全く生かしていない。
 ちょっと心強いかな、と安心させるだけなんだよね。
 銃持ってないと一緒に行っても意味ないんじゃ?
 隠し持った手榴弾を誤爆させるだけの設定なんて、浅いね。
 あれこれ持っていけないなら、カンフーできる人でも連れて行けば
 アクションシーンも面白くなるのにな。
 中世の撃剣シーンはもう掃いて捨てるほどあるのに、
 またそれをやっちゃったかって感じ。
 騎士 vs マーシャルアーツでも面白いだろうな。
 殺陣のつけ甲斐がありそうだ。

まぁこんなとこかな。
ABCの3段階評価に、それぞれ+,++をつけて9段階評価をするなら、
俺的にはB+かな。
★★★★★☆☆☆☆
残虐シーンが少ないのと、後味がいいのは俺的に好材料。
やっぱハッピーじゃなくちゃね。
愛でしょ、愛。