風雲!格闘王 | Stairway To Stardom

風雲!格闘王

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ちょっとアイタタ、な作品でした。

格闘ゲームを実写にしつつ、ラブコメ要素も加味しましたって感じ。

いろんな面で中途半端な印象。

でもおかしな恋愛模様が気になって、意外と見てしまいましたが…^^;


倉田保昭さんが出ているので、もちょっと彼の活躍を見たかった!


格闘家たちのファッションセンスがダメダメでした。

コスチュームが全然いけてなかったのデス。

80年代のような、古くてダサイ色調・格好

もっとデザインや色彩にセンスを感じさせて欲しかった。


それから見苦しかったのは、ホテルのレストランでのシーン。

まず出場者たちは、ホテルの食事はタダなのか、食べ放題なのかと聞き、

「タダ」、「食べ放題」に、うら若き乙女も強烈に大歓喜するのデス。

そしてレストランでは、料理の取り合いから始まるお粗末なシーン…

食べ物が飛び交い、皿が割れ、飛んでくるものをキャッチして食べる始末。


衛生観念やマナーなど、そこには皆無。

中国人の民度の低さが伺えるような、目に余るシーンでした。

        _| ̄|○ ミテランナイ…

70年代なら、分からんでもないが…


衣食足りて礼節を知る」 という言葉が有りますが、

正にその通りで、日本人として生まれ、

日本で生活できていて良かったと思いました。

マナーをとやかく言われるのも、安心して食事ができるからなのだなと。

シーンの発案者の感覚が、意地汚いとか、浅ましいとかいうのではなく、

単に社会全体としての、共通の意識レベルが違うのだな、と冷静に感じたのです。


日本も戦後は食べるのが精一杯で、大変だったんだろうな、と思いつつも、

武士は食わねど高楊枝」 などという言葉もあるし… 

ホンネやタテマエがいろいろと交錯するところなので、

うまく表現するのは難しいデスネ ヾ(゚д゚)ノ゛


個人的に おぉ と思ったのは、

少林寺代表のおチビちゃんたち3人組の型が、

なかなかに決まっていたこと。

ちょこちょここのブログでも書いている「重心の低さ」というのは、

鍛錬を積まなければできないのです。

バレエもそうだけど、ポーズをキープするのには体の内側の筋力が必要で、

一朝一夕には無理。

彼らに感心しつつ、トレーニングの重要性を感じさせられたカットでした。


最後は西洋 VS 東洋という構図になっちゃって、

やっぱり東洋が勝つ、というなんだか捻りのない結末。

前に 80DAYS の記事でも書いたけれど、

こういう対立の構図は建設的ではないね。

お決まりなパターンな感じがして、意外性がない。

まぁ、お気楽に観られる作品ということで、

そういうとこ捻らなかったのかもしれないけれど。


そんなこんなで、

使いようによっては魅力的だろう登場人物たちを、

チープなVFXとストーリー展開で生かせなかった作品だと思います。

ランクつけるなら C+ くらいで。


★★☆☆☆☆☆☆☆