カンフーハッスル - KUNG-FU HUSTLE -
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さてこれ、やヴぁいです。
いろいろとインパクトありました。
冒頭のシーンはかなり暴力的で引いたので、大きなマイナスポイント。
残酷なシーンは、血糊が少ないなど控えめにしてはいるのだろうが、
足がとんだり首が飛んだり、気分は良くない。
殺人シーンに快楽を覚えるようだったら、人間廃業した方がいいわな。
作中にはいろんな映像作品からの引用があるのですが、
冒頭はディカプリオ主演のギャング・オブ・ニューヨークでしょう。
あの作品、上映時間が3時間と長い上に終始暗く、
延々と残虐なシーンが続くので、退屈だし非常に気分の悪い映画でしたから。
他にもマイケル・ジャクソンのPV、マトリクス・レボリューションズなど、
元ネタを幾つか気付きました。
面白かったのはマトリクスの、100人スミスが飛ぶシーンのパクリだけかな~
全体的には斬新なアイデア、シーンが連続するので、
観ていて飽きませんでした。チャウ・シンチーにしてやられた~って感じ。
大家の妻と追いかけっこするシーン、
今更あーゆー表現をやってのける監督もいないでしょう^^;
どうにも漫画的過ぎる表現を、実写でやってしまいますか…脱帽。
貧民街に刺客が二人でやってくるシーン。
琴を使った攻撃の表現がなかなか良かった。
ただ、攻撃のバリエーションが弦を爪弾くというパターンひとつだったのは残念。
刺客側はラクしすぎ。もうちょっと素手ですごくてもいいかな。
琴での攻撃を引っ張りすぎたか。
でもまあ、音の振動を攻撃に変え、それを打ち消すのもアレだった、
というどんでん返しがスバラシイ。
それに続くシーンで、斧頭会の親玉たちと絡むあたりも笑わせる。
前半は主人公があまり出てこないんですねぇ…
あれれ?一体どういう展開になっちゃうんだろう、と少々不安になった頃に、
登場しましたチャウ・シンチー。
一番笑ったのは、ナイフのシーンでしょー(爆)
それまでこれといって笑いを取るシーンがなく、どちらかというとシリアスなだけに、
突然の展開に余計笑いを誘われます。
「ありえねー」ってキャッチフレーズは、
格闘シーンの大袈裟な描写のことなんだろうけど、
ナイフのシーンもそれらに匹敵するくらいありえなかったデス(爆)
チャウ作品は少林サッカーとこの2作しか観ていないけれど、
不遇な少女との不器用な恋愛は、彼の得意とするストーリー構築なのかなー
いろんな表現方法、結構ベタなのですが、それをやり切るところも斬新だったか。
エンディングも、お菓子屋さんかいッ!とツッコませつつも、
ベッタベタなのだが美しく纏め上げてみせた。やりますな。
あー! 今知ったけれど、火雲邪神って、ブルース・リャンがやってたのか~~~
年とっちゃって、すっかりやさぐれジジイになってたわ。
近年は事業家としてやっていってるんだっけ。
こうやって後輩の作品に出る心意気が素敵ですわ。
きっとチャウ・シンチーも昔、彼のファンだったんでしょう。
ビジネス面でのお話もあったことでしょうが、こういう人間関係って素敵☆
印象に残ったのは、ナイフの爆笑シーンと、
冒頭で市井に身を潜めていた達人達がマフィア相手に大暴れするシーン。
鍛え上げられた肉体は、オヤジと言えどもそれだけで魅力的だし、
武術の身体表現はやはり芸術的。
いい刺激をもらいました。
本作品、ランクするならAで。
★★★★★★★☆☆