コンスタンティン -CONSTANTINE- | Stairway To Stardom

コンスタンティン -CONSTANTINE-

うむ。

全編を通してかなり緊張感があり、画面から離れられない展開を見せる。

正直、ラスト数十分、トイレに行くのを我慢して見続けました。

DVDだから止めて行けばいいのに・・・ ^^;


音楽、画面の暗い印象はマトリクスに通じる。

悪魔が絡むシーンは、ホラーっぽいです。

オープニングシーン、かの「エクソシスト」を彷彿とさせました。

まぁ、彼の役はエクソシストそのものなんですが。

日本で言えば、まさに陰陽師といったところ。
こわキモイです。苦手な人は避けた方が無難かも。

人間界は、天国と地獄の緩衝地帯、紙一枚の領域だ、みたいな世界観は面白い。

悪魔祓いの手法、あちらの世界との往復手段等、面白いアイデアも多かった。

最後まで飽きさせない展開。


自己犠牲のシーン、キアヌのポーズに思わずニヤリとしてしまう。( ̄ー ̄)

ラストカットも、オープニングからの散々なシーンに、

またそれがカッコいいと思って真似をする馬鹿が増えるんじゃないかと

快く思っていなかったけれど、

あ、止めたのねw と、ここでもクスリとさせられる。 観た人はお分かりでしょう^^

そういう、「お上品で優等生的」でない描写も、

作品の雰囲気作りに一役買っている。

舞台が中米辺り、なのも混沌さを醸し出している。


キアヌの演技には、マトリクスで掴んだ彼なりのヒーロー像を感じることができ、

演技過剰でないクールカオスヒーローを安心して観ることができる。

オカルト好き以外には大受けしなさそうだから、

熱狂的なファンがつきそうではない世界観だけれど、とてもよくできた作品。


映像も、時間が止まる描写など、マトリクスで観たようではあるけれど、

やはり技術の高さは圧倒的。 

俳優陣の演技も、気になる部分がほとんどなかった。

全体的にとても演技の質が高かったと思う。

ガブリエル役のティルダ・スウィントン、性を超越していたし、

動揺を伴うようなシーンも、

あんなに静止したまま緊張感を保って演技をできるって、

そうあるべきなんだろうけど、できるとやはりすごいと思わせる。

流石だ。


聖書を読むなど、キリスト教の世界観に馴染みのある人ならば、

知識のない人よりもずっと深く楽しめると思います。


A+を。

★★★★★★★★