Leonardo da Vinci | Stairway To Stardom

Leonardo da Vinci

humanbody


先刻、友人のページにコメントしたのに触発されて、

こちらにも記事を書いておこうと思って。


もう終わってしまったけれど、

先日六本木ヒルズでやっていたレオナルド・ダ・ヴィンチの

レスター手稿」展に行ってきました。


高校・浪人生の時に、世界史倫理の授業でレオナルドのことを知ってから、

詳しく知らないにも関わらず、

誰よりも尊敬する人はレオナルド・ダ・ヴィンチでした。
歴史上の人物はごまんといるのに、

なぜか彼の存在を知った時にハッとなったのです。


それ以来、万能人として、科学者として、芸術家として、

彼のことを知り、感じる度に僕の内にある音叉が共鳴します。

DNAに直接訴えかけるかのように響くのです。

僕がこうありたいと望む人間像を、彼は500年前に体現しているかのようです。


展示で彼の直筆を目の前にして、その思索の広さ深さに圧倒される思いでした。

きっと誰にも理解されることはなかっただろうし、

天才故の孤独を味わったことでしょう。

何かに憑かれたように膨大な知識と考察を書き記した彼のことを思うと、

胸が熱くなります。 彼がいなければ、科学の発達は遅々としており、

今とは全然違う世界になっていたのではないかと思います。


僕は買わなかったのですが、

展示のパンフレットに書いてあった彼の言葉が素晴らしかったので、

Taejun さんのブログから引用させていただきます。


レオナルドが 「絵画論」 において、画家の心得について書いたくだりです。

僕も普段から思っていることですが、(実践はなかなか難しいんだけれども)

どんな分野においても人が一流になるためには、

やはりこうでなければならないということです。

人類史に残る天才が遺した言葉を、この機会に深く胸に刻みたいと思います。

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1)勤勉であること。
  己を鞭打ち日夜苦闘しない限り、

  後世にのこる作品を制作することは出来ない。


2)孤独に耐えること。
  孤独に耐えて精進しなければならない。

  談笑しながら製作が進むはずは無く、夜中の孤独な空間の中で、

  試行錯誤を繰り返しながら苦闘を続けなければならない。

3)清貧に甘んずること。
  芸術製作に携わるものは、すべからく清貧に甘んじなければならない。

  金銭を目当てに描く作品が人を感動させるはずは無く、

  芸術製作とは元々金銭とは無縁の行為、

  純粋に創造的な活動で無ければならない。
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世の中に、超一流と呼ばれる人は少ない。
きっと彼らにしか分からない努力苦労があるはず。

その域に達することが自明の目標である僕は、

当然にそれだけのことをしなければならないし、

きっと理解もされにくいだろう。


実は、昨日事務所がらみのメンツで稽古の後に飲みに行きました。

目的は、親交を深めるのは勿論だけれど、

彼らの目標とするところは何か、それに向けて一体どんな努力をしているのか

聞いてみたかったのです。


が。


彼らの目標は明確ではなく、問うても耳を傾けるべき言葉は聞かれず、

当然努力も伺えず、感情的な批判とバカ話に終始し、

得たものは皆無と言って良かった。

いや、残念ながら、今のところ同門の同期生には

見るべき人材がいないと分かったことが収穫だったか。


折角、同じ方向を向いて切磋琢磨せんとする面子が集まって、

意見交換ができる貴重な時間だったというのに。

こんなことなら、自分としては英単語の1つ、

スクワットの1回でもした方がプラスだったろうに思う。


まぁ、仕方のないことだ。そういうものだ。

世の中で何かをやりたいと思っている人の大半は、

漠然と、無駄に時間とお金を費やして、やっているつもりになって、

何とかなる気でいるんだろう。


違うだろう

自分でなんとかしていくんだろう?

自分の思い描く高みに、自分で昇っていくのだろう?


そんな折、このレオナルドの言葉に触れることができて良かったです。

シェアしてくれた Taejunさんに感謝します。

そして、レスター手稿を日本で公開してくれたビル・ゲイツ氏にも感謝します。


今のところ、レオナルド・ダ・ヴィンチは相変わらず、僕が最も尊敬する人物です。